勉強の目標は、定期テストの場合は「合計点」や「順位」、進学では「目指す学校」「希望大学」などがあります。私共の校舎では、初回親子面談で必ず各教科の次のテストで目指す点数と順位をお伺いしています。
目標を、英語ではゴール Goal と言いますが、より一層、必ず「到達する目標」という意思が感じられます。
米国では、「あなたの夢は何?」と聞く時に、「夢」と聞かずに、「成し遂げようとしている!目標」ということで、
What is your goal ? とよく聞かれます。
夢は Dream なので、
What is your dream for the future ? でも文章的には間違いないのですが、
What is your future goal ? の方が、よく耳にします。
使う単語の違いで、自身の覚悟というものが、違うということに気づきました。
また、これは自身だけではなく、相手にも意気込みが伝わります。
言葉の持つ重要な違いだと思います。
私は10年間の渡米を終えて27歳で日本へ帰国しましたが、気が付いたのは、日本ではよく将来の「夢」と聞くと、なんだか本当の寝ている間の「夢」で終わってしまいそうな気がしてならないのです。ところが、米国時代は、当然なるべき大事な目標として「goal」を使います。最初聞いたときは、あれ?と思いました。
しかし、今は、自分自身が人に伝えるときも、「私の夢は・・・」、というより、「私のゴールは・・・」といった方が、断然到達できるもののように相手にも聞こえますし、自分自身にもその様に感じられます。
そこで、私は教室で、前述の違いを話し、そして生徒達に宿題を出します。
「来週までに、なりたい自分の『ゴール』を決めてきましょう!それは、また後で変わっても全然かまいません。今の自分の気持ちに素直に、どのようなお仕事が好きなのか、複数あっても大丈夫ですよ。」ということで、目標=Goal を決めてきてもらいます。
その時に、どんな仕事があるのか?それはどんなものか?ということを、講師、お友達やご家族と相談してもらいます。そして、大体の業種や職種が決まってくると、実際どんな会社があるのかなどを話し合います。時には、その会社へ行くには、どんな学部の卒業が良いかも調べたりもしています。
このようにして、自発的にどんな業種があり、どんな職種なら好きとか嫌いとか、消去法でだんだんと見出していくことで、時間と共に徐々に、自分の本当にやりたいことが、おぼろげに見えてきます。最初は、仕事に興味がなかった生徒が、時間と共に、いろいろと聞いてきます。
私共の校舎は、学習塾として、単に勉強法とテクニックを教えるだけではなく、自身の心のコントロールをしっかりと早めに将来へ向けて準備出来るように、お仕事の話の支援もしています。時には、インターネットで、興味あるお仕事のことや会社群を調べてみたり、どのようにして自分の Goal を考えて行けばよいかを、楽しく一緒にお話しします。
あと40年後には、今の1.25億の日本人が、なんと8500万人へと減ってしまいます。今ある産業も、どんどん変化をして行きます。その将来の日本の縮小市場とは裏腹に世界は現在の約70億人の人類が40年後には約100億人という市場へ約30億人増加で拡大していきます。
この状況の中で、日本の行政の考える40年後の外貨を稼ぐ仕事もあります。
そのようなヒントを出しながら、どんな勉強をするべきか、目まぐるしく変わる環境の上で、どんなニーズが増えて行くかなどを話して、将来の楽しいお仕事のイメージを作り、毎日のライフスタイルが、各個人の醸成してできた自分だけの、自分にぴったりの 目標=Goal が見つかります。もちろん、今はないお仕事でも、ニーズがあればビジネスは成り立つので、新規事業を立ち上げる意欲を持つ生徒さんもいます。
人の成長で重要なのは、自身の「目標=Goal」 をしっかりと考え、時間をかけてでも、現況社会の職種をよく理解し、自分にあった無理のない、楽しめるお仕事を見つけられるのが、それぞれの生徒さんにとってとても大切なことだと思います。是非、自分の人生のゴールを幾つか考えていただくのが良いと思います。インターネットで子供向けの職業探しサイトがたくさんあるので、ぜひ見てみてください。
因みに、私の高校3年生の時に描いていたゴールは、「海外」で「英語」を使い働くことでした。日本国内の同学年生は今の2倍の約200万人が偏差値を競う社会で進んでましたが、世界の中ではまた違った学生評価がありました。この最初のGoalは、米国カリフォルニアの大学へ留学し、その後、コンサルティング会社へ就職して果たすことが出来ました。
日本へ帰国後は、和風美人(日本の伝統を伝承している)の奥様が欲しい(^.^)というゴールで、次にマイホーム、次に車はMINI COOPERなど・・・といった具合に、ゴールを身近に設定して、全て楽しく実現出来てきました。
「Goal」は思い立ったら吉日で、その日から自身のやり遂げる強い意思と共にまっしぐらに進むことで実現します。「今からはじめましょう!」
私は、50才を過ぎていますが、学生時代と変わらずに公・私共にゴールを設定し、日々取り組んでいます。そして、1日も早くゴールへ到達できるように、「毎日を楽しみ」ながら実践をしています。
是非、生徒の皆さんには、楽しく私共の講師や教室長 と "What is your future Goal ?" という質問と、思い思いの楽しい Goal を共に語らい、調べ、進んでいくことを実践してみてください。米国の学生時代は、多くの異国からの大学生が共にこの話題で盛り上がっていたものです。
Goal は一度決めると、ゴールしたくなるものです。(^.^)
考えている人と、考えていない人 では大きな違いが将来に出ますよ \(^o^)/
さて、次回は「今からはじめる "Action !"」掲載予定です。
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